一度決定した「自己破産」って取り消すことってできる?

自己破産をしてしまうと「人生終わった、これからどうしよう?」と思ってしまうことでしょう。

しかし、何らかの理由で金銭的に自己破産を免れる可能性は、人生という視野を広げればゼロではありません。

わずかな可能性ですが、自己破産する必要がなくなったのに自己破産をしなければならないとしたら困りますよね。

その場合、自己破産を取り消すことができるのか解説していきます。

自己破産が決まったら一般的には…

自己破産はこれまでたまった借金を帳消しにしてくれる救済制度です。

返済能力以上の借金を抱え、返済不能に陥った時に、自己破産を裁判所に申請して認められると、借金返済の義務が免除されるのです。

すべての人が借金を抱えて、自己破産申請を裁判所から認められるわけではありません。

ここでは詳しく解説しませんが、いくつかの要件を満たす必要があり、その上で可否が決まります。

自己破産が認められれば、苦しい借金生活からようやく抜け出せるので、そう考えれば、自分から自己破産申請を取り消すようなことはしないでしょう。

一度決めた自己破産の決定は取り消せる?

自己破産申請が裁判所に認められました。

しかし、何らかの要因で自己破産をせずに済む状況になったとします。

例えば、宝くじで1等が当たり、借金をすべて返済できるようになったとか、自分がかつて助けた恩を返すために、恩を受けた人がその人の借金をすべて引き受け返済してくれるなどのような状況が生まれた時です。

かなりレアなケースだとは思いますが、決してゼロではありません。

では、一度決定した自己破産を自身の都合で取り消すことができるのでしょうか。

裁判所が正式決定する前なら「取り下げ」可能

裁判所が破産開始決定を下すまでの間であれば、自己破産の申請を取り下げることができます。

裁判所に申請を取り下げることは比較的自由ですので、この段階であれば可能です。

流れについて少しみていくと、破産申請→審尋(裁判官らと面談)→破産手続開始決定となります。

決定を下す前なら取り下げ、つまり自己破産の取り消しができるのです。

また、取り下げ自体には裁判所に追加で支払うような費用はかかりません。

裁判所が正式決定してからだとほぼ取り消せない

破産法29条によれば、開始決定後は原則としてどんな理由でも取り下げることはできません。

先ほどの例であれば、宝くじで大当たりして返済できる能力が生じたとしてもです。

ただ、破産法33条で破産手続開始決定の取消しについて裁判所が決めた決定に対して取り消す余地はあるものの、こちらは裁判所の自己破産に関するプロセスに何か誤りがない限り、取り消し自体が認められにくいです。

取り消せる可能性はゼロではありませんが、この段階からだとハードルがかなり高いものとなってしまいます。

まとめ

自己破産は裁判所が破産開始決定を下す前までは取り下げを行い、実質的に自己破産を取り消すことができます。

自己破産をして苦しい借金生活から抜け出すこともできますが、別な道を模索して借金を返済できるメドがたったのであれば、甘んじて自己破産を受け入れる必要はありません。

自己破産をしてしまうとクレジットカードなどが作れませんので、あとは今後の生活を考えた際の判断となるでしょう。

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