マンションは利用不可?リバースモーゲージの落とし穴

「人生100年時代」を迎える日本。
現在、老後資金を工面する方法のひとつとして「リバースモーゲージ」が注目を集めています。
リバースモーゲージとは、自宅を担保にすることで融資を受けることができる金融商品です。
融資条件の年齢は金融機関によって異なりますが、55歳以上や60歳以上など、いわゆる「シニア層」が対象となっています。
持ち家がある方にとっては興味深い本商品ですが、その利用には厳しい条件をクリアする必要があります。
今回はリバースモーゲージの注意すべきポイントについてみていきましょう。
リバースモーゲージとは?
「リバースモーゲージ」とは、自宅を担保に融資を受け、所有者が死亡した際にその自宅を売却することで一括返済する、という金融商品です。
リバースモーゲージの最大のメリットは「自宅を売却せずに資金を調達できる」という点です。
高齢者となれば融資を受けることが難しくなります。老後資金が必要となった場合は、自宅を売却すれば現金を手に入れることはできますが、当然ライフスタイルは大きく変化してしまいます。
一方、リバースモーゲージは、現在の生活を変えることなく生活資金を調達することができます。そのうえ「借入期間は利息分の返済だけで良い」という商品が多く、金銭的負担あるいは心理的負担も非常に少ないと言えるのです。

そもそも利用できない場合がある
魅力的なリバースモーゲージですが、そもそも利用できないケースも多いことには注意が必要です。
- 担保評価額が低い場合
- 築年数が古い場合
- マンションである場合
金融機関によって融資条件は大きく異なりますが、上記3つの場合は要注意です。
そもそも、リバースモーゲージの利用対象となる物件は、金融機関による評価額が3,000万円以上や5,000万円以上など、比較的に高額である場合が多いのが特徴です。
また、築年数に制限があるほか、マンションについては利用対象から外す金融機関も多く、利用対象であったとしても「融資金額は評価額の50%以内」であるなど、厳しい利用制限があるのです。

魅力的に見える一方で制約の多いリバースモーゲージ
超高齢化社会と言われる日本において、リバースモーゲージは老後資金の問題を一挙に解決してくれる非常に魅力的な金融商品であるかの様に見えます。
しかし、各金融機関の利用条件を見ると、比較的に高額評価される首都圏エリア、かつ駅近の戸建てが融資対象であるとも捉えることができ、利用できる物件は非常に限定的であることが実態です。
今後も高齢者が増加するとともに、老後資金に関する問題もさらに顕在化するものと考えられます。
老後不安の解決策として不動産活用を検討されている方には、リバースモーゲージの他にも、リースバックや不動産担保ローンなど、多角的に資金調達の方法を模索することをおすすめします。
投資用ワンルームマンション一括査定
- なかなか買い手が見つからない
- 叩き売りはしたくないがはやく現金化したい
- なるべく手間をかけずに売却益を最大化したい
- 頼んでいる業者から値下げ提案をされセカンドオピニオンがほしい
「投資用ワンルームマンション一括査定」のご案内、100社以上の提携業者の中から一括査定を行い見積もりを出します、無料にて最短1分申し込み出来ます!